予想方法のバージョンアップ内容
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能力タイム算出方法の修正
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能力タイムの算出する際の基準タイムを、1着馬および下位3頭を除く出走馬のタイムの平均とした。 また、基準タイム算出の際の馬齢の影響を、各出走馬の年齢と獲得賞金によって分類して算出す方式とした。
[旧バージョン]
全馬のタイムの平均を基準タイムとしていた。馬齢による影響は、2歳戦、3歳戦というようなレース種別によって分類していた。
[修正理由]
1着馬および下位3頭を除くことにより、突発的な好タイムや体調不良、故障等による極端に遅いタイムを排除することでより正確に走り易さを求めることができる。
また、基準タイム算出の馬齢の影響については、同じ馬齢でも馬の能力に差があり、これを排除するためには獲得賞金等のランク付けによって分類する方がより正確になる。
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天候の影響情報を追加
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天候情報を、晴れ・曇りと、小雨・雨・小雪・雪の2グループに分け、それぞれの影響を各出走馬について求め、推定勝率の計算過程に組み入れた。
[旧バージョン]
天候情報は不採用
[修正理由]
天候による走破タイムへの影響は、各馬の個性として大きな影響がある可能性がある。
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レース間隔・タタキ良化度に各馬の個性情報を追加
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レース間隔・タタキ良化度の影響を算出する際に、各出走馬の独自の傾向を、競走馬の全体の傾向と共に加味した。
[旧バージョン]
競走馬の全体の傾向のみ採用
[修正理由]
レース間隔や叩いての良化度については、各馬によって、レース間隔が開いた方いい馬、間隔が短い方がいい馬、あるいは、叩いて良くなる馬、使い込むと悪くなる馬というような馬の個性が大きく影響し、競走馬の全体的傾向だけでは正確な影響を判断できない。
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回収指数の算出方法の修正
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回収指数の計算方法を修正した。計算の根拠となるレース条件項目を改めたほか、これまでの固定していた算出方法を、過去のデータ蓄積によって変化するシステムに変更した。
これによって、過去のデータが蓄積してくにしたがって、回収指数の信頼性が高まっていくことになる。 さらにより再現性を高めるために、使用するオッズを最終オッズとし、回収指数の算出の根拠を複勝による検証結果に変更した。
算出の根拠となる項目は以下のとおり。
○回収率、推定勝率、推定期待値
○回収率、開催場所、推定勝率と推定期待値
○回収率、レース番号、推定期待値
○回収率、馬場状態、推定勝率と推定期待値
○回収率、天候、推定勝率と推定期待値
○回収率、単勝オッズ分布、推定勝率と推定期待値
○回収率、出走頭数、推定勝率と推定期待値
○回収率、距離、推定勝率と推定期待値
○回収率、レースごとの推定期待値の分散、推定勝率と推定期待値
○回収率、レースごとの過去のデータ数、推定勝率と推定期待値
[旧バージョン]
1997年から2000年までの単勝馬券を対象とした検証結果を元にした「固定的方法」で回収指数を算出していた。
算出に用いる項目は下記の項目を採用していた。
○回収率、推定勝率、推定期待値
○回収率、開催場所、推定勝率と推定期待値
○回収率、レース番号、推定期待値
○回収率、馬場状態、推定勝率と推定期待値
○回収率、単勝オッズ分布、推定勝率と推定期待値
○回収率、出走頭数、推定勝率と推定期待値
○回収率、距離、推定勝率と推定期待値
[修正理由]
単勝馬券による検証結果を元にした算出方法では、信頼性に乏しく、その結果、時として予想したような回収率にならないことが考えられた。 対象馬券を複勝とし、さらにこれまで発走30分〜60分前のオッズを使用して検証をしていたものを、最終オッズに改めた。
発走30分〜60分前のオッズを採用すると、取得の時間によってオッズに大きな差が生ずるこがあり、検証結果があいまいになる恐れがある。 また、過去のレース結果と予想結果の変化に合わせて算出方法を変化する方式にすることによって、結果が蓄積されるにつれて信頼性を増していき、最終的には理想的予想方法が確立される期待が持てる。
固定した方法では、時勢あるいは競馬特性の変化に対応できずに信頼性を欠くことになりかねない。
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過去のデータがない出走馬の取り扱いを改良
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これまで、予想結果では過去のデータがない出走馬は勝率ゼロとして扱ってきたが、これを改め、 当該出走馬の馬齢およびレース賞金レベルによる暫定値を設定し、
それを元に勝率や期待値等の結果データを算出する方式に改めた。
[修正理由]
過去のデータがなくても勝率ゼロといことはありえない。今回の改良によって、過去のデータがない馬に対する判断は、 完全ではないものの、正確な方向に近づくことは間違いない。
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投資額指数の廃止
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今回のバージョンアップによって、これまで結果データに含まれていた「投資額指数」を廃止した。
元々、投資額指数は回収指数を元に算出するものであり、今回の回収指数の算出方法の変更によって、回収指数の計算方法が流動的に変化するため、理想的な投資額指数の決定が難しくなったことが廃止の理由である。
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