期待値・・・どの馬券を買えばよいのか?

 

 競馬で勝つためには、勝つ確率が最も大きい馬に投票すればよい

というわけでありません。勝つためにはオッズを考慮しなくてはな

りません。今、勝つ確率が0.1(10%)の馬がいるとします。

もし、この馬の単勝オッズが10倍以上なら、この馬の単勝馬券を

買っても損はないでしょう。でも、10倍未満なら買うべきではあ

りません。すなわち、儲かる馬券を買うためには「期待値」を考え

なくてはなりません。

 単勝の場合でいうと、

 

     1着になる確率 × オッズ(倍率) = 期待値

 

となります。期待値1以上の馬券を買えばプラス、1以下の馬券を

買えばマイナス収支ということになります。そして、期待値が大き

ければ大きいほど儲ける率は高くなります。もし勝つ確率が10%

で、オッズが100倍の馬がいるとしたら、期待値は10となり、

まさに大金をもたらしてくれる馬券といえるでしょう。逆に勝つ確

率が20%でオッズが3倍の馬がいるとしたら、期待値は0.6で

すからその馬券は損をする馬券ということになります。

  期待値が1以上の馬券がないレースも考えられます。中央競馬会

の主催レースは、おおむね、各レース、投票券の種類(単勝、複勝、

枠連、馬連)ごとに総売上額から中央競馬会の取り分約25%を引

き、残りを当たった人に配当する仕組みになっています。従って、

平均の期待値は約0.75となり、何の根拠もなく馬券を買い続け

ていると、確実に25%ずつ損をしていくことになります。期待値

の平均が0.75であるわけですから、すべての馬券の期待値が1

以下であることも当然有り得るわけです。もし常勝の馬券購入法な

るものがあるとするならば、「期待値1以上の馬券を買う」という

ことが絶対必要条件になります。そして、いかにして正確に期待値

を導き出すかが最大のポイントとなります。そのためには、できる

限り正確に「出走馬の勝率」を推定するということが必要不可欠で

あることは言うまでもありません。


←戻る 次ページ→

トップへ戻る

理論詳細の先頭ページへ戻る